筋トレ・ダイエット広告の見方|元トレーナーの僕が気になる3つの表現

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「短期間で激変」「何倍もの効果」。筋トレやダイエットの広告を見ると、どこまで信じていいか迷いませんか。

筋トレやダイエットの広告は、「どれだけ変わるか」だけでなく、「誰が、何を、どのくらい続けた結果なのか」まで見てほしいです。大きな数字だけでは、自分にも同じ結果が出るとは判断できません。

こんにちは、モリショーです。パーソナルトレーナーとして情報発信をしていた頃、フィットネス系の広告にイラ立ちを覚えることがありました。

目につく表現にしたい気持ちは分かる。でも、そのせいでお客様に間違った認識が生まれるのはやめてほしい。2020年11月14日にも、そんな思いを投稿しています。

この記事では、当時僕が気になった3つの表現から、広告の読み方を考えます。当時の広告画面を再確認できる形では残していないので、特定の商品・事業者の現在の広告を判定する記事ではありません。

「プロテインの20倍の効果」は、何が20倍?

比較する量・対象・効果の指標が分からなければ、「20倍」という数字だけでは選べません。成分量の比較と、筋肉や筋力が増える効果の比較も別です。

当時、HMBの広告で「努力せず痩せる」「飲み始めてから女が向こうから寄ってきた」といった趣旨の表現が気になりました。

いや、飲んだだけで寄ってくるわけないだろ☺️。そこまでサプリに背負わせるな、と思います。

HMBそのものを、広告の印象だけで全部否定したいわけではありません。僕が気になるのは、成分の研究から飛び越えて、「飲むだけで自分の理想の身体になる」という話へ変わってしまうことです。

米国NIHのサプリメント情報では、HMBの研究は年齢、運動経験、摂取条件などが異なり、運動パフォーマンスへの効果は明確ではないと整理されています。少なくとも、「プロテインの20倍」と単純に置き換える根拠にはなりません。NIH ODS:運動とサプリメント(一般向けPDF)

論文リンクがあれば安心?

リンク先で何を調べたかまで確認したいです。成分の研究があることと、その商品をその飲み方で使った効果が確認されていることは同じではありません。

  • 研究対象は、自分と似た年齢・運動経験の人か。
  • 飲む量と期間は、商品の案内と対応しているか。
  • 運動や食事管理も一緒に行っていないか。
  • 増えたのは筋力、筋肉量、除脂肪量のどれか。
  • 比較相手は別の商品か、何も飲まない条件か。

自分に必要かを考える入り口は、僕のサプリの選び方と使用経験にもまとめています。「広告で見たから」の前に、何を補いたいのかを決めましょう。

「1.5か月で13kg減」なら、よいダイエット?

減った体重と期間だけでは、方法の安全性も、自分に合うかも分かりません。開始時の体重、体調、食事、運動、医療管理の有無などが必要です。

僕がもし、お客様から「1.5か月で13kg落としたいです」と相談されたら、その数字をそのまま約束することはしません。速く減ったように見えることと、その人にとってよい変化であることは別だからです。

また、体重の減少がすべて脂肪とは限りません。広告のビフォーアフターを見るときは、写真の見た目だけでなく、何を測った数字なのかも気になります。

だからといって、広告の一文だけで「絶対に健康を害する」「必ずリバウンドする」とも断定できません。大きな数字に驚いたら、次の条件を確認してください。

見るところ 確認したい内容
対象者 開始時の体重・年齢など、自分との違い
実施内容 食事管理、運動、ほかの介入
実績の示し方 一人の例か、全参加者の平均か
終了後 その後の状態や支援が示されているか
契約条件 総額、継続条件、途中でやめる方法

体験談は、その人が何を経験したかを知るうえで価値があります。このブログも同じです。ただ、一人の実績を、そのまま自分の将来の結果にしないようにしたいです。

「お腹だけ痩せる筋トレ」は、どう見る?

腹筋を鍛えることと、お腹の脂肪だけを狙って落とすことは分けて考えます。「お腹の運動」というだけで、部分的な脂肪減少まで期待できるとは限りません。

2011年の試験では、運動習慣のない成人24人を対象に、腹筋運動を6週間行った群などを比較しました。腹筋の持久力は改善しましたが、腹部の脂肪や腹囲などに有意な変化は認められませんでした。小規模な一試験ですが、腹筋をすることとお腹の脂肪が減ることを同一視しない材料になります。Visputeらの研究(2011年)

見た目の変化には、姿勢や撮影条件なども関わります。運動動画の「お腹が変わる」が、筋力の話なのか、姿勢の話なのか、脂肪の話なのか。まずそこを分けて見ると、何を期待すればいいかが分かりやすいです。

お腹を鍛えることまで無意味とは思いません。期待する効果を取り違えないことが大事です。

注文する前に、広告と販売条件を照らし合わせる

消費者庁の健康食品広告の留意事項でも、商品を摂るだけで、食事や運動を変えずに短期間で容易に著しく痩せるような表示には注意が必要とされています。個別の広告を一言で違法と決めるのではなく、全体として何を期待させているかを見る考え方です。消費者庁:健康食品に関する表示の留意事項

買う前には、研究条件に加えて、通常価格、定期購入かどうか、解約方法も確認してください。「お試し」の言葉だけで注文を決めないように。

僕も発信する側として、気をつけたいところです。自分の経験は率直に書く。でも、僕に起きたことが全員に起こるようには書かない。

広告を見て焦ってしまうときは、大会減量を経験して「速く、ラクに」という言葉に思うことも読んでみてください。じっくり学びたい方には、僕が読んだ筋トレ本のレビューもあります。

良さそうな商品を見つけたら、疑うためだけでなく、納得して選ぶために一度条件を見る。それだけでも、広告との付き合い方は変わると思います。

参考引用情報

確認日:2026年9月26日。

気になる商品やサービスの広告があったら、本文の3つの表現と比べてみてください。誰の、何を比べた、どんな結果なのかを確かめてから判断しましょう。

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