HMBはプロテインの代わりではありません。食事で必要なたんぱく質を取れているかを確認せず、HMBを足せば筋肉がつくとは言えません。
僕は知人からもらったHMBを約2か月飲んだことがあります。正直な感想は、「特に何も感じなかった」です。
広告では気になる言葉をよく見かけました。でも、1か月で腹筋バキバキになれるんだったら、みんな摂ってるわ、と思いますよね。
この記事では、僕の使ったときの状況と、HMB・プロテインの違い、買う前に考えたいことを書きます。
HMBとプロテインは、何が違う?
プロテインはたんぱく質を補う食品、HMBはアミノ酸のロイシンから体内で作られる物質です。同じ量で置き換えて使うものではありません。
| 比較 | プロテイン | HMB |
|---|---|---|
| 何を補うか | たんぱく質 | ロイシンの代謝産物 |
| 考える出発点 | 食事で不足しているか | 対象や目的に合う根拠があるか |
| 食事の代わりになるか | これだけで一食全体は補えない | たんぱく質の代わりにはならない |
| 全員に必要か | 食事で足りれば必須ではない | 筋トレをする人全員に必須ではない |
以前は「プロテインは材料、HMBは合成のスイッチ」と説明していました。イメージしやすい反面、飲むと確実にスイッチが入り、そのまま筋肉が増えるように受け取られかねません。
体内の仕組みとして研究されていることと、実際に飲み続けた人の筋肉や筋力がどれだけ増えるかは、分けて確認する必要があります。
僕が2か月飲んだときは、どうだった?
増量中に約2か月飲みましたが、はっきりした変化は感じませんでした。
自分で買ったものではなく、信頼している知り合いの方からいただいたものです。広告を見て気になっていたので、いただいてすぐ試してみました。
その頃は他のサプリも使っていましたし、食事やトレーニングを揃えた比較もしていません。なので、僕の感想だけで「HMBは誰にも効かない」と決めることはできません。
一方で、「もっと長く飲んだら効いたはず」「減量中なら効いたはず」とも言えません。元記事ではそうした可能性を書きましたが、実際に確かめた経験ではありませんでした。
僕はHMBを飲む前から筋肥大を感じていました。必要最低限でいいと考える節約マッチョとしては、当時、追加で自分のお金を出して買う優先順位には入らなかったんです。
研究では、HMBの効果はどう評価されている?
対象や条件によって結果が異なり、健康な筋トレ愛好家全員に明確な上乗せ効果があるとは言えません。
2020年の系統的レビュー・メタ分析では、18〜45歳の筋トレにHMBを加えた研究を整理しています。体組成の解析は302人、筋力の解析は248人で、除脂肪量、脂肪量、筋力に有意な追加効果は確認されませんでした。
この結果は、病気や高齢者の栄養管理など、別の条件すべてを否定するものではありません。ただ、筋トレをしている人に「確実に効くから併用した方がいい」とすすめる根拠にもなりません。
NIHのスポーツサプリメントの解説でも、HMBの研究結果には食い違いがあると整理されています。
「プロテインの20倍」という広告は、どう見る?
何を、どんな条件で比べた20倍なのかを確認してください。成分量の計算は、そのまま筋肥大効果の倍率にはなりません。
ロイシンの一部がHMBに変わることを説明する数字と、筋肉が20倍増えるという話は別です。HMBが少量しか作られないからといって、全員が不足しているとも言えません。
元記事にあった「残りのロイシンはブドウ糖に変わる」という説明も誤りでした。こうした単純な計算から、食事よりサプリが優れていると考えないようにしたいです。
研究を見るなら、初心者なのか経験者なのか、何週間続けたのか、筋肉量なのか一時的な反応なのか、比較対象は何か。そこまで見て初めて、自分に近い話かを考えられます。
プロテインやクレアチンと、併用した方がいい?
組み合わせれば全員の結果がよくなるとは言えません。まず、それぞれを使う理由があるかを確認します。
たんぱく質が食事で足りないなら、プロテインは不足を補う候補になります。足りているなら、粉末を飲むこと自体が義務ではありません。
クレアチンは、HMBとは別に高強度運動での根拠がある成分です。でも、両方を飲めば必ず相乗効果が出る、という売り方はしません。僕が使用した体験と一般的な量は、クレアチンの記事で説明しています。
以前は「頑張る日はHMBを5〜6g」と書いていましたが、運動を頑張った分だけ増やす根拠にはできません。研究でよく用いられる1日3gという数字も、この記事を読んだ人全員への摂取指示ではありません。
持病や服薬がある場合、未成年、妊娠・授乳中などは、購入前に医療者へ確認してください。
それでも商品を比較するなら、ここを見る
- 1日分でHMBがどれくらい含まれるのか。
- HMB単体なのか、EAAなどとの混合製品なのか。
- 続けた場合の費用と、定期購入・解約の条件。
- 販売元、成分表示、品質確認の情報。
- 広告の体型変化を、飲むだけの効果と誤解していないか。
元記事ではOptimum Nutrition、ファインラボ、マイプロテインの商品を候補として挙げていました。ただ、知人からもらって僕が飲んだものの製品名は本文に残っていません。その3商品を、僕が試して比べたランキングにはできません。
僕の感想は「自分には買い足す理由が見つからなかった」です。この感想を無理におすすめ商品へつなげるより、先に必要なものを選んでほしいと思います。
食事で不足を補いたい人には、実際に飲んだプロテインの感想があります。HMBを買わなければ代わりにプロテインを買うべき、ということではなく、必要性を先に確認してください。
サプリ全体の優先順位は、僕が試して考えたサプリメントの選び方へ。広告の勢いだけで、毎月の出費を増やさなくていいと思います。
参考引用情報
- 知人にもらったHMBを約2か月使用した、本人の元記事。
- Jakubowskiら(2020):若年成人の筋トレに対するHMBの追加効果。
- NIH ODS:運動・スポーツ向けサプリメントの解説。
資料確認:2026年9月26日。

元パーソナルトレーナー、福岡のITベンチャーで働くサラリーマッチョ。
独学で55kgのガリガリ→75kg(筋トレ歴10年)
現在はおいしいものを食べるためにゆるく楽しく週5で筋トレ継続中。
元パーソナルトレーナー時代に得た知識と筋トレ歴10年の経験を共有します。
20代|168cm|75kg
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