『鈴木雅 PERFECT BOOK』を読んで一番印象に残ったのは、同じ種目でも、見るところがこんなにあるのかということでした。重りを動かしているだけでは分からない、握り方や姿勢、狙いの細かさに目が向く本でした。
僕が読んだ目的は、日本のトップビルダーである鈴木雅さんから、筋トレの知識を盗むため。もちろん、よい意味でです。
当時の僕は、今までの自分のトレーニングではほとんど意識していなかったことが盛りだくさんだと感じました。この記事では本の手順を丸ごと再現するのではなく、僕に残った気づきと、どんな人に向くと思ったかを書きます。
どんな本?トレーニングだけでなく、考え方も読む一冊
鈴木雅さんのトレーニングや食事、競技・指導に対する考え方を知りたい人向けの本です。僕が読んだのは、ベースボール・マガジン社の2017年刊『鈴木雅 PERFECT BOOK』です。
出版社の紹介でも、ボディビルとの出会い、トレーニング哲学、トレーナーとしての信念などが取り上げられています。
種目の名前を覚えるだけでなく、「なぜその動きをするのか」に興味が出てきた段階で読むと、考える材料が増えると思います。
僕の気づき1:同じ動きに見えても、意識していることが違う
読んだ当時のメモには、握る位置、肘の動き、骨盤や肩甲骨の位置など、細かな項目をたくさん残していました。それだけ、僕には新しい見方が多かったんです。
同じように重りを上げ下げしていても、本人が何を狙い、どこを動かそうとしているかは違う。僕はそこに、トップ選手のトレーニングを見る面白さを感じました。
ただ、「この持ち方をすれば必ずこの筋肉に効く」と、短いメモだけで結論にするのは難しいです。種目や器具、身体の状態などの条件もあります。
本の細かい説明を一つずつ読んで、自分がいつもやっている動きと比べる。重量の数字しか見ていなかったところから、見る場所を増やせたのが、僕にとっての価値でした。
僕の気づき2:重さを増やすことと、動きの狙いを両方考える
僕の読後メモには、前回より少しでも前進したいという考えと、狙った動きを保ちたいという考えが、両方残っていました。
重さが増えてうれしくても、動きが大きく変わっていたら、何がよくなったのかを考えたい。反対に、丁寧に動かすことだけに満足して、ずっと同じことを繰り返していないかも見たい。
この本を読んで、そうした確認項目が増えました。「本を読んだから何kg伸びた」という成果の記録ではありませんが、トレーニングを見直す視点をもらった感覚です。
記録をどう比較するかは、少しずつ負荷を高める考え方でも整理しています。
僕の気づき3:トレーナーは、主役になる仕事ではない
当時の僕は、お客様への指導にも学んだことを生かしたいと考えていました。トレーニングの技術だけでなく、指導する側の姿勢にも目が向いたのが印象に残っています。
知識をたくさん話すことと、その人に必要な説明ができることは同じではない。自分ができた方法を、そのまま相手へ渡せば済むわけでもない。
僕が持ち帰ったのは、引き出しを増やしながら、目の前の人に合わせて考えることでした。主役はお客様で、自分はそのサポート。これは、本の細部を覚える以上に大事にしたい気づきです。
どんな人に向いている?
| 向いていると思う人 | ほかの本も検討したい人 |
|---|---|
| 鈴木雅さんの考え方を知りたい | 全員共通の正解メニューだけを探している |
| 慣れた種目の動きを見直したい | 最初の器具操作から、順を追って教わりたい |
| 指導者の視点にも興味がある | 読むだけで短期間に身体が変わると期待している |
僕には、細かな意識の違いが面白かったです。一方、初めて筋トレをする人には、最初からすべてを意識すると難しく感じる部分もあると思います。
ベンチプレスという一種目を深く知りたいなら、僕が別に読んだベンチプレスの本のレビューもあります。幅広い考え方を読むか、今の一つの課題に絞るかで選んでください。
読むときに気をつけたいこと
選手個人の方法を、そのまま自分への指示にしないことです。食事量も、種目ごとの細かな操作も、取り組む人の条件が違います。
僕の当時のメモには、食事や身体の仕組みについて短く言い切ったものもありました。しかし、読書メモは僕の受け取り方が混じります。本の原文そのものでも、現在の科学的な合意をまとめた資料でもありません。
食事の量を決めるときは、選手の数字をまねる前に、自分の維持カロリーと食事の記録を確認してください。動きを変えるなら、軽い重さで確かめ、分からないところは指導者に聞くほうが実行しやすいと思います。
購入前に確認したいこと
僕が読んだ2017年の本なので、紙の本は中古を含め、在庫や価格、状態が販売先によって違います。新品・中古の区分と版を確認して選んでください。
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ほかの本と比べたい方は、僕が読んだ筋トレ本の選び方へ。
僕がこの本を読んでよかったのは、「もっと重く」以外にも、考えられることがたくさんあると気づけたことです。次のトレーニングで一つ確かめたくなる。そんな一冊でした。
参考引用情報
書誌情報確認:2026年9月26日。本文の感想は筆者の当時の読後記録をもとにしています。
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