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「1セット目は10回できたのに、2セット目は8回。3セット目は重量を下げてもいいの?」
僕も筋トレ3年目くらいまでは、セットが進むにつれて回数や重量が落ちるやり方をしていました。その頃に成長が止まったと感じ、休憩とセットの組み方を見直した経験があります。
結論からいうと、全セットの重量と回数をそろえる必要はありません。後半に回数が減ったり、重量を調整したりしただけで、そのトレーニングが失敗になるわけではないです。
以下の重量・回数は説明用の例です。僕の実測記録とは分けて、組み方の参考にしてください。
2・3セット目で回数が落ちたときの調整方法
セット後半で回数が減ることはあります。すぐに根性不足と考えず、どの状態かを見てください。
| 今の状態 | どう調整する? |
|---|---|
| 目標8〜10回に対し、10回→9回→8回 | フォームと動作の範囲を保てていれば、回数が減っただけで重量を変える必要はない |
| 息が上がったまま次へ進んでいる | 休憩を延ばし、次のセットに入る準備ができたか確認する |
| 目標8〜10回に対し、次は5回ほどしかできそうにない | 休憩・最初の重量・追い込み具合を見直す。必要なら重量を下げる |
| 反動が大きくなり、狙った動作ができない | そのセットは終える。次は軽くするか、その種目を切り上げる |
| 関節などに痛みがある | 回数合わせを続けず中止。痛みが続く場合は医療機関に相談する |
ただし、試合に向けた練習や、トレーナーから具体的な指示を受けている場合は、そのプログラムの目的に合わせて調整してください。ここでは、一般的な筋肥大目的の筋トレを想定しています。
「10回を3セット」より、回数に幅を持たせると管理しやすい
たとえば「8〜10回を3セット」と決めると、こんな記録も目標範囲に入ります。ウォームアップは別に行い、以下は本番のセットの例です。
| セット | 重量 | 回数 |
|---|---|---|
| 1セット目 | 50kg | 10回 |
| 2セット目 | 50kg | 9回 |
| 3セット目 | 50kg | 8回 |
大事なのは、3セット目だけ動きを小さくしたり、反動を増やしたりして数字を合わせないことです。同じフォームで比較できてこそ、記録が役に立ちます。
同じ休憩・動作条件で、全セット上限の10回を安定してできるようになったら、次回以降に少し重くする、という進め方もあります。重量を上げた結果、目標範囲を大きく下回るなら増やしすぎを疑ってください。
また、1セット目を毎回「もう1回も挙がらない」ところまで行う必要はありません。余力は「同じフォームなら、あと何回できそうか」で考えます。最初から限界まで行って後半が大きく崩れるなら、最初のセットの終え方も見直しましょう。ACSM(2026)のレビュー総括・学会提言でも、一般の健康な成人にとって、毎回限界まで行うことが必須とはされていません。
インターバルは「短いほどいい」わけではない
次のセットで回数が落ちるときは、休憩が短すぎないかも確認してください。
筋肥大を目的としたIUSCAの提言(2021年)では、スクワットやベンチプレスのような複数関節を使う種目は少なくとも2分、単関節種目や一部のマシン種目では60〜90秒の休憩も選択肢としています。対象は主に筋肥大を目指すトレーニング実践者で、全員に同じ秒数を当てはめるルールではありません。
まずはそれを出発点にして、次のセットのフォームや回数を見ながら調整しましょう。限界に近いセットの後など、さらに休憩が必要な場合もあります。
休憩を短くする競争にしなくて大丈夫です。次のセットをどんな動作でできたか、その記録とセットで考えてみてください。
重量を下げることと、手を抜くことは別
同じ50kgでも、1セット目と疲れている3セット目では余力が違います。後半に重量を下げて、狙った回数とフォームを保つ調整はできます。
筋肉を大きくするトレーニングは、幅のある重量設定で成立します。IUSCAの提言も、筋肥大はさまざまな負荷範囲で得られると整理しています。「重いほど常に正解」「軽くしたら意味がない」という理解はしなくて大丈夫です。
ただ、どんどん軽くして楽に動かしているだけなら、狙った刺激になっているかを確認する必要があります。反対に、重さを守るためにフォームを崩しても、よい比較にはなりません。重量と回数に加えて、動きと余力も記録しましょう。
バックオフセットとドロップセットはどう違う?
バックオフセットは、重いセットの後に重量を落として行うセットです。あらかじめ計画して取り入れる場合もあり、「重量を下げたから失敗」とは限りません。
ドロップセットは、セットを終えた後、ほとんど休まずに重量を落として動作を続ける方法です。通常の休憩を挟んで次のセットを軽くする調整とは区別します。
初心者が回数の低下に対応するために、毎回こうした方法を追加する必要はありません。まずは普通のセットで、重量・回数・休憩を管理すれば十分始められます。
僕が停滞したとき、見直したのは休憩だった
当時は、後半のセットで回数や重量を落とすことが当たり前になっていました。筋トレ3年目ごろ、成長が止まったように感じたんです。
そこで休憩の取り方や組み方を見直したら、また筋肥大が進む感覚がありました。「インターバルは何分?」と聞かれたとき、僕が「次も同じ重量と回数でできるくらい」と答えていたのは、この経験があったからです。
ただ、そこから「全セットの数字をそろえるべき」と広げたのは言いすぎでした。今伝えたいのは、毎回大きく崩れるなら、根性で押し切る前に休憩や最初の設定を見直そう、ということです。
次回のために、重量・回数・休憩・余力を残そう
記録は「50kgで3セット」だけより、次のように書くと振り返りやすくなります。
「重量×回数×セット数」の合計も記録には使えますが、その数字だけで筋肥大効果が同じと判断はできません。別の種目や、動作の範囲が違うセットを単純に足し合わせて、同じ質だと考えないようにしましょう。
回数が1回減ったことだけを気にするより、同じ条件で少しずつできることが増えているかを見る。そのためにも、次回比較できる形で残しておくのがおすすめです。
筋トレの組み方を本でも学びたい方へ
僕が読んだ『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』も、筋トレを学ぶための一冊です。以下は旧版の商品リンクです。本文の説明は、この本だけでなく、下記の研究・公式資料も確認して更新しています。
楽天市場・Yahoo!ショッピングは検索結果へのリンクです。購入時は書名と版を確認してください。本の感想や目的別の選び方は、僕が読んで役立った筋トレ本にまとめています。
通う日ごとの組み方に迷う場合は、全身法と分割法・週2〜4回の組み方も参考にしてください。
参考資料
参照した論文
- レビューの総括・学会提言(ACSM):Currierほか(2026)。American College of Sports Medicine Position Stand. Resistance Training Prescription for Muscle Function, Hypertrophy, and Physical Performance in Healthy Adults: An Overview of Reviews. DOI: 10.1249/mss.0000000000003897。
- 系統的レビュー・ベイズメタ分析:Singerほか(2024)。Give it a rest: a systematic review with Bayesian meta-analysis on the effect of inter-set rest interval duration on muscle hypertrophy DOI: 10.3389/fspor.2024.1429789。
- 系統的レビュー・メタ分析:Grgicほか(2022)。Effects of resistance training performed to repetition failure or non-failure on muscular strength and hypertrophy: A systematic review and meta-analysis. DOI: 10.1016/j.jshs.2021.01.007。
- 系統的レビュー・メタ分析:Refaloほか(2021)。Influence of resistance training load on measures of skeletal muscle hypertrophy and improvements in maximal strength and neuromuscular task performance: A systematic review and meta-analysis. DOI: 10.1080/02640414.2021.1898094。

元パーソナルトレーナー、福岡のITベンチャーで働くサラリーマッチョ。
独学で55kgのガリガリ→75kg(筋トレ歴10年)
現在はおいしいものを食べるためにゆるく楽しく週5で筋トレ継続中。
元パーソナルトレーナー時代に得た知識と筋トレ歴10年の経験を共有します。
20代|168cm|75kg
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